毒母育ちの私が家族のしがらみを棄てたあと

母に結婚生活を奪われても、文句ひとつ言わず母の面倒を見ることが自分に課せられた生まれてきた意味、と信じ人生すべてあきらめて生きてきました。自分の人生、自分のために生きてよかったのだと気づいてからの日々を綴っています。

2018-01-01から1年間の記事一覧

3回目の正月休み

心身ともにボロボロになり、これ以上母と暮らしていたら死ぬかもしれない、と家を逃げ出してから3度目の正月休みです。 はじめの正月休みは、逃げ出して間もなくのこと。自分の苦しみと向き合うため出版するあてもない原稿を書いては泣き、泣いては書いてい…

モンスター派遣に世の不条理を考えた

今年から職場に派遣が入ることになった。 一人目は週の半分を休み即解雇。 次は資格はあるけど(その資格取得の際に学んだ)知識は一切ない、PCも使えない、働く上での一般常識もない専業主婦。 服装も言葉使いも家の延長?オン、オフ感が全くない。裸足に見…

読書は秋だけのものじゃないけど…

今週のお題は「読書の秋」。読書週間ももうすぐだし、秋の夜長に読書、ね。 子どもの時から本を読むのが好きでした。 子どもの時はお話の世界に入り込んでいろいろ空想して楽しんでいました。 漢字を覚えたのも、いろんな知識、雑学を知ったのも小説からでし…

祝?引っ越し2年

2年前、私は心身ともに疲れ切っていた。 離婚した時に「30年後一人でいても後悔しない」と自分に呪いをかけた。 本当は離婚なんかしたくなかったのに、自分の気持ちを口にすることができなかった。夫の望みをかなえること、夫に再び笑顔を取り戻してあげるこ…

旅で人生観が変わるって本当だったんだな

去年、漠然と夢に抱いていた旅行を実行した時は、終始元夫のことを思っていた。 「二人で来られたら、どんなに楽しかっただろう」どこへ行っても何を見てもその思いが付きまとった。たまたま、ツアーで一緒になった新婚さんの様子を見て、これが正しい新婚旅…

ようやくお盆ムードが消えた

墓参りは家族の行事。 家庭を持つ人は、「仕事している方が楽だ」なんて言いながら毎年、当然のように休みを取り、家族との時間を過ごす期間。 一人で墓参りをするようになって何年たっただろう。 にぎやかな家族連れを見るたびに、それを当たり前だと思って…

夢で元夫に逢えました

久しぶりに元夫の夢を見た。今の夫が出てきたのは初めてだった。 あったとたん喜びにあふれる私。迷惑そうに顔をそむける彼。 あの時の真実が知りたいと詰め寄る私に 「そんな昔のことは忘れた。変な本を送ってきていい加減にしろ」 と怒鳴り返す夫。 用事が…

オリヴィア・ラング『The Lonely City』

「深い孤独を覚えるほど、人はその体験を終わらせたいと願うものだ。でも、そういう体験は単なる意思の力によっても、あるいは、別の何かを得ることによっても終わらせることができない。終わらせられるのは。誰かと親密な関係を築くことによってのみだ。と…

母に無視される娘、母を無視する娘

所用で実家の近くを歩いていると、何やら向こうから母に似た人が歩いてきた。 家に戻った際、家の中に母の存在を感じると、途端に苦しくなる。それは、一緒に暮らしていた頃に比べれば、比較にならないほど楽なものだし、全然プレッシャーを感じるわけではな…

人生の敗者だと改めて思った

大学時代の友人に再開した。職場の研修会案内で講師の名前を見てびっくり。懐かしさと同時にどんな風に変わったのかだろうかと興味を持った。それに、私が一番輝いていた頃を知っている人は、今の私をどう見るだろう。 絶対に参加しなければいけない研修では…

30年5月15日

今日は別れた夫の誕生日。そして私の後悔が始まった日。 結婚して初めての夫の誕生日。ごちそうを作って祝う母。それを喜ぶ夫を目にし、何も聞いていなかった私は笑顔を作りながら悲しみに暮れていました。 夫が部屋に戻った後、夫が感激していたと自慢する…

キスが強制わいせつ、時代は変わったpart2

就職して2、3年経った頃のことでした。 職場の飲み会に参加した後、車で帰ろうとすると(飲酒運転ではありません)相当飲んでいた先輩社員が帰る方向が同じだから家まで乗せていけ、と駐車場についてきました。酒癖、女癖の悪いことで有名な方でしたので、…

キスが強制わいせつ、時代は変わった

TOKIOの山口達也が高校生に無理やりキスしたと警察に書類送検、強制わいせつだと大騒ぎしている。TOKIOとどういう関係があるんだろう?という芸能人があれこれコメントして、それがまたネットニュースに流れている。考えが甘い、と非難集中。結局…

楽しい、という感覚を失っていました

長年、漠然と「定年退職したら行きたいな」と思っていた場所に休暇を取って衝動的に出かけ、お土産を配っていた時だった。 「楽しかったですか」 何気ない職場の人の言葉に気づかされた。 私は楽しかったの? 出かけた場所は、何年も行ってみたいと思い描き…

お花見に行きたかった

桜の季節は嫌いです。毎年、夫とお花見に行きたかったと後悔していることを思い出すから。 結婚して、母と夫の三人で暮らし始めたのが桜の季節でした。通勤途中、公園の桜を見ながら夫と二人でゆっくり花見がしたいと毎朝思っていましたが、夫にその思いを言…

出版から半年が経ちました

私の本を購入してくださった方々、本当にありがとうございました。また、いくつかの公共図書館でも購入してくれたようで、とてもありがたかく思いました。図書館で借りてくださった方にも感謝です。特に、読んでくださっただけでなく、Amazonや読書メーター…

私の一人暮らしまでの道のり

初めにこのまま、母と暮らしていたら自分の人生がやり直せないと気づいたのは、40直前のことだった。一人暮らし用のマンションを探してみたが、なかなか思うような物件が見つからなかった。マンションを探す私を黙ってみていた母が私に示した道は、母と暮…

母のやり口

連休にあれから初めて家に戻った。 姉と出くわしたことを思い出すと玄関を開ける気がしなくて、裏口から家に入った。茶の間のテーブルに私が赤ちゃんだった時の写真があった。昔見せてもらった写真館で撮った私の唯一の赤ん坊だった時の写真だ。私に持ってい…

真実が知りたい

姉の言葉を反芻する。 姉は、私と元夫との最初で最後の話し合いの時「なんで僕と結婚した」と怒鳴る声が聞こえてきたと言った。あの時、夫には別れる気がなかったと姉は断言した。私がかたくなに拒否していたと。 姉に言われて思い出した。 私は夫に怒鳴られ…

姉の言い分

正月に姉と2年ぶりに顔を合わせてから、1か月以上が過ぎた。まだ、気分は落ち込んだままだ。 2年前、「そんなにしんどいなら母の面倒は私が見る」と言ってくれた言葉を信じた私がばかだった。結局のところ、家を改修したり買い替えたりする金はないから母を…

大学受験は父と行きました

ン十年前の大学受験、父は会社を休んで私についてきてくれました。京都では下見に行ったバスの中、見知らぬ大学生が席を変わってくれ「あなたなら大丈夫よ」と励ましてくれました。あんな素敵な女性になれたらいいな、受かるといいな、と思いながらバスに揺…

不眠症の復活

姉と話をしてから頭痛が取れない。眠れない。また不眠症が復活してしまった。 一人暮らしをはじめて、ようやくまともに眠れるようになっていたのに。昨年の暮れには、休みの日に9時過ぎまで寝ていて焦ることもあったのに。身体は心の状態を正直に表す。魔法…

2018年のはじまり

正月早々、母、姉とやりあった。年賀状を家に取りに行ったタイミングが悪かった。ちょうど玄関を出たところで姉と鉢合わせ。何も言わずにそのままスルーすればよかったのに、「いつになったら母を引き取ってくれるの」と聞いてしまったのが間違いだった。茶…

ざっくりと2017年の振り返り

2017年は私にとって行動の年だった。長年の奴隷生活から抜け出し、マンションで暮らし始めたのが2016年の末。一人になって初めての正月休み、私は原稿を書いては泣き、疲れるとアニメ「ちはやぶる」を見て過ごしていた。 2月にはようやく形になった原稿を本…

毒母育ちの私が家族のしがらみを棄てたあと

長年母親の面倒を見ることが私の義務だと信じて生きてました。ずっと、生まれたことに罪悪感を抱き、母に認めてもらうことを求めてきました。母から子どもの時に繰り返し聞かされた「お前が生まれることは誰から歓迎されなかった。周りに堕せと言われたけど…