毒母育ちの私が家族のしがらみを棄てたあと

母に結婚生活を奪われても、文句ひとつ言わず母の面倒を見ることが自分に課せられた生まれてきた意味、と信じ人生すべてあきらめて生きてきました。自分の人生、自分のために生きてよかったのだと気づいてからの日々を綴っています。

お花見に行きたかった

桜の季節は嫌いです。毎年、夫とお花見に行きたかったと後悔していることを思い出すから。

結婚して、母と夫の三人で暮らし始めたのが桜の季節でした。通勤途中、公園の桜を見ながら夫と二人でゆっくり花見がしたいと毎朝思っていましたが、夫にその思いを言うことはできませんでした。あれから毎年、桜の季節には一緒にお花見に行きたいと言い出せなかったことを思い出して泣いています。

畑違いの職場に異動して辛かった時期は、桜並木を通って職場に通いましたので毎朝毎晩、辛い気持ちを抱えて桜を見ていました。出勤すれば元夫の姿があり、あの頃二人でお花見できていたら関係は修復できたのかな、と後悔していました。

心にゆとりを持てないから桜の季節は嫌いです。

でも桜は嫌いかと言えばそんなことはなく、東京や大阪などに出かけた際に、たまたま目にした桜はとてもきれいで心がウキウキしました。純粋に桜を愛でることができました。

桜は好きですが、お花見の季節は後悔が強すぎて、環境が変わる時期と重なりますので精神的にきついです。