毒母育ちの私が家族のしがらみを棄てたあと

母に結婚生活を奪われても、文句ひとつ言わず母の面倒を見ることが自分に課せられた生まれてきた意味、と信じ人生すべてあきらめて生きてきました。自分の人生、自分のために生きてよかったのだと気づいてからの日々を綴っています。

ざっくりと2017年の振り返り

 2017年は私にとって行動の年だった。長年の奴隷生活から抜け出し、マンションで暮らし始めたのが2016年の末。一人になって初めての正月休み、私は原稿を書いては泣き、疲れるとアニメ「ちはやぶる」を見て過ごしていた。

 2月にはようやく形になった原稿を本にするため自費出版を請け負う出版社のリサーチをしていた。その時に企画出版という形を見つけ、方向転換。幸いにも彩図社さんから本を出す方向で検討してすると連絡があった。

 一年の前半は原稿の修正に追われ、あっという間に過ぎていった。その間に職場を変わり、時間にゆとりができたため原稿に集中することができた。後半は出版後自分へのご褒美のつもりで30年ぶりの海外旅行。帰国後は本の売れ行きに一喜一憂しながら過ごした。ありがたいことにダ・ヴィンチレビューにも載せていただいた。ネットに書かれた他人の感想を読み、泣いたり落ち込んだりしながら少しずつ自分の人生を冷静に分析していった。いかに愚かで無知であったかを知ると同時に、元夫の目線で自分の行動を見ることができた。

 家族のしがらみを棄てることができたかと言えば、答えはノー。車を家に置いたままにしていることもあり、月に4~5回は家に戻っている。私が完全に家族と絶縁するのは無理なのかもしれないと弱気になっていた。