毒母育ちの私が家族のしがらみを棄てたあと

母に結婚生活を奪われても、文句ひとつ言わず母の面倒を見ることが自分に課せられた生まれてきた意味、と信じ人生すべてあきらめて生きてきました。自分の人生、自分のために生きてよかったのだと気づいてからの日々を綴っています。

「本好きの下剋上」が私に笑うことを思い出させてくれた

先日、テレビを見ながら自分が声を上げて笑っていることに気づきました。

私、笑ってる。。。

自分がまた笑う日が来るなんて、ずっと思ってもみないことでした。

 

本好きの下剋上」を読み始めて、随所に笑いのツボがあって、思わず吹き出して。

最初に声を上げて笑ったのは、主人公が洗礼式で神殿に行き、神に祈りをささげるシーンでした。

そこでの祈りのポーズは、大阪ミナミのキャラメルで有名な会社の大きな看板と同じポーズ。神官がまじめな顔であのポーズを取るのを、転生者の主人公は、腹筋が崩壊するほど笑いをこらえて、しまいには立っていられないほど可笑しさを堪えている姿が…

挿絵だけなら読み飛ばしていました。でも集団グ〇コポーズに主人公が笑いをこらえる表現が面白くて面白くて。

それからはツボはまりまくりで。気づけば声を上げて笑っていました。

 

今、再再読中ですが、毎回笑ってしまいます。

はじめはこの本を読んだいるときだけでした。

これまでは、落語を聞いても漫才を見ても笑えなかった。

笑う、ということがどんな感情からくるかを忘れていたのだと思います。

それがテレビを見て笑えるようになりました。

気持ちに余裕が出てきたのでしょうか。心が落ち着いてきたのでしょうか

もちろん「本好きの下剋上」の面白さは、設定に始まり、人間関係とかストーリー展開とか、ともかく奥が深いのですが、笑いという一面においても私には特別な本です。

小説における神(作者)香月美夜さんに感謝を。