毒母育ちの私が家族のしがらみを棄てたあと

母に結婚生活を奪われても、文句ひとつ言わず母の面倒を見ることが自分に課せられた生まれてきた意味、と信じ人生すべてあきらめて生きてきました。自分の人生、自分のために生きてよかったのだと気づいてからの日々を綴っています。

現実逃避、気分転換の旅

松本に行ってきました。

特急あずさに乗ってみるのもいいなと思い立ち、旅行を計画したのは7月のことでした。

その時には今のような状況になるなんて想像もしていなかったので、かなりハイテンションで旅行計画を立てていました。

頭の中では、「♪あずさ2号で~」とまだ覚えていたサビ部分だけをエンドレスで歌っていたくらいです。(古い)

 

あずさは赤、黄、青の色分けで空席、予約がひと目でわかるハイテクシステム。

自由席と指定席が同じ車両に混在している感じが合理的と思いました。

 

松本はこぢんまりとした観光地で、コミュニティバスが市内を網羅していて、観光客に優しい土地でした。まっすじな道が多く、迷う心配がなく街を散策できました。

印象的だったのは、はかり記念館、時計博物館、そして国宝松本城

国宝松本城

松本城は戦国時代の城なので、階段が半端でなくしんどかったです。角度が限りなく90度に近く、しかも一段が高い。現在の二段分くらいある感じでした。

 

この城の中を鬼火が飛んでいたはず、などと昔読んだ『炎の蜃気楼』をなんとなく思い出しながら城の中を回りました。

天守閣は想像したより狭かったけれど、ここで景虎と憑依霊が戦ったのかなどとあほなことを考えておりました。

 

しかし、階段を下りる段になると筋肉痛で太ももがプルプル悲鳴を上げているのがわかりました。

私よりずっと高齢の方が階段を下りて出口に向かう中、情けなくも階段下の椅子でちょっと休憩。

 

お城の中には、たくさんのボランティアさんがいて見学客のフォローをしていました。階段を上るたびに「がんばって」と声をかけていらっしゃいました。

災害が起きた時の避難誘導をメインとしたボランティア活動だそうですが、お城の解説や見学者のフォローもしていらっしゃるそうです。

 

松本を後にして、普通列車で長野に移動。

一面の農地を見ているうちに眼下に街が見え、高度が上がっていくのがわかりました。途中、数人の乗客がざわついたりカメラを構えたりする様子が目に入りました。

駅でもカメラを構える人の姿があり、不思議に思っていると電車が逆走し始めました。少し進むと止まり、レールが切り替えられたようでまた、進み始めました。

これを撮影したかったのかと気づくと私も珍しい体験にテンションが上がりました。

 

その後は何事もなく電車はどんどん高度を下げ、長野到着。

クルミペーストを入れたそばつゆが無茶苦茶美味しかったので、土産店で見つけた「くるみそばつゆ」を買って帰路につきました。

 

一泊二日の駆け足旅行でしたが、いい気分転換になりました。