毒母育ちの私が家族のしがらみを棄てたあと

母に結婚生活を奪われても、文句ひとつ言わず母の面倒を見ることが自分に課せられた生まれてきた意味、と信じ人生すべてあきらめて生きてきました。自分の人生、自分のために生きてよかったのだと気づいてからの日々を綴っています。

人生やり直し小説『ミッドナイト・ライブラリー』

また1冊、人生やり直し小説を読みました。

マット・ヘイクの『ミッドナイト・ライブラリー』

冒頭にこうあります。

 

「生と死の狭間には図書館があるのです。

この図書館の書架には涯(はて)がありません。

そしてここにあるどの本もが、

あるいはあなたが生きていたかもしれない人生へと誘ってくれる。

もしもあの時違う決断をしていたら物事はどれほど違っていたか。

それを教えてくれるのです―

もし後悔をやりなおせるとしたら、やっぱり違う選択をしてもたいかしら」

 

後悔だらけの人生に疲れて自殺を決意したノーラは、気が付くと図書館にいました。

時間の進まない図書館で、これまでの人生で後悔したことがすべて載っているという「後悔の書」を案内人から渡されるノーラ。

彼女は、どこかの分岐点で‘別の選択’をした人生に潜り込んでいく。

結婚した人生、水泳を辞めなかった人生、歌手になる人生…。

新しい人生の始まりは、図書館を訪れた真夜中。

その世界での自分がどんな人生を歩いているかもわからないまま、新しい人生を体験しては、図書館に戻ることを繰り返すノーラの気持ちの変化が軸になっている物語。

いわゆるパラレルワールドで別の自分、別の人生を体験する物語。

 

私の選択肢はたったひとつ。結婚後、母と同居しない人生。

もちろん、当時はそんな選択肢があるということさえ思いつきもしなかったのですけれど。

結婚前に結婚後の生活について、二人だけで全く話し合わなかったことが悔やまれてなりません。

結婚前、私が想像していた結婚生活は夫との生活。

母の存在を加えた生活を全く考えていませんでした。

二人だけで暮らせていたら、離婚の原因になった問題など何も起きなかったのだと今も私は信じています。

 

私が言うのはおこがましいことですが、結婚を考えたら、結婚前にしっかりと結婚後の生活について共通認識を持てるまで話し合うことをお勧めします。

互いの向いている方向が同じでなければ、結婚生活なんてうまくいかないらしいですから。