毒母育ちの私が家族のしがらみを棄てたあと

母に結婚生活を奪われても、文句ひとつ言わず母の面倒を見ることが自分に課せられた生まれてきた意味、と信じ人生すべてあきらめて生きてきました。自分の人生、自分のために生きてよかったのだと気づいてからの日々を綴っています。

母に罪悪感を植え付けられていたのかな

友人に勧められて、心理カウンセラー 根本裕幸さんの『いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本』を読みました。

 

罪悪感の兆候として、罪悪感がこんなことをささやくそうです。

「幸せになる資格がない」

「自分は穢れている」

「自分は迷惑な存在 お前なんかいない方がいい」

「誰かに愛されることなんてない」

 

これ全部子どもの頃からずっと母に言われていたことでした。

 

「お前なんか生まれてこなければよかった。おまえなんかジャマだった」と姉に言われ

「お前を産むことは誰からも歓迎されなかった」と繰り返し小学生の私にささやいたのは母。

「こんな汚いからだ、男の人に見せたら百年の恋も冷めるわ」

「お前みたいな女をまじめに愛する男なんかいない」

「あんないい人(元夫)と別れて、向こうのご先祖様が怒っている。一生詫びていけ。」

繰り返し母に言われました。母は私に罪悪感を植え付けていたということでしょうか。

 

根本氏の本によると、罪悪感がささやくと次のように考えてしまうらしいです。

「自分は幸せになってはいけない気がする」 

「大切な人を傷つけると思う」

愛する人との距離が近づくと怖くなる」

その結果、行動として起こることは

「大切なものを遠ざける」

「助けを求めることが苦手」

 

確かにこれ、全部当てはまります。

特に結婚していた1年、母に夫を独占された、結婚生活を取り上げられたと思っていたのに、夫に助けを求めることができず、それどころか私の存在が彼を苦しめていると思い込んでいました。

母にも夫にも、一言も自分の気持ちを言えなかったし、今思い出すと異常としか思えない思考回路でした。

 

根本氏は、愛情と罪悪感の量は比例するとも書いています。

 

じゃあ、私は罪悪感に押しつぶされて身を引くしかないと思い込むほど夫を愛していて、お母さんからお金を無心されるたび、お金に不自由させてはいけないと思い込んで、給料をほとんど渡すほど罪悪感を持っていたのも母に愛情を注いでいたからってことかしら。

 

私が生活費として渡していたお金の半分以上を母は自分の通帳に入れていたわけだけど、それを私が知った時、逆上したのは罪悪感のせい?私には自分を正当化しているようにしか見えなかったけど。

 

私にしたこと、しなかったこと、いくら指摘しても罪悪感を持っているようには見えない。それって、母は私に愛情なんか持っていないってことかしら。

 

離婚の際、夫は私が100%悪いと周りに言いふらして、自分に非があるなんて考え付きもしなかったように見えたけど、罪悪感の裏返しで私を攻撃していたのかしら。

それとも愛情がなくなったから罪悪感もなくなったのかな。

 

母に「娘の人生を台無しにしたことへの罪悪感を持ったことはないの」と聞いてみた。

母の答えは「自分の人生は自分で責任持つもの。いつまでも勝手なことを言うな。人のせいにするな」でした。

だったら、娘の結婚生活に割り込んでこないでほしかった。私にあれこれ指図して、逆らえなくしておいて責任はすべて私にあると主張する。

 

はい、私は救いようのない大バカ者です。

それに気づけただけでも一歩前に進めたのかしら。