毒母育ちの私が家族のしがらみを棄てたあと

母に結婚生活を奪われても、文句ひとつ言わず母の面倒を見ることが自分に課せられた生まれてきた意味、と信じ人生すべてあきらめて生きてきました。自分の人生、自分のために生きてよかったのだと気づいてからの日々を綴っています。

2019年も今日で終わり

令和元年。

 

昭和生まれの私にとっては、3人目の天皇の時代になったということで。

さいころは、皇室アルバム(毎週日曜日に放送していた皇族の様子を紹介する番組)で今上天皇の成長を見てました。その方が天皇陛下になる時代まで生きているのがなんか不思議です。

 

私の「今年の重大ニュース」トップはやはり、令和になったことですね。

平成に変わるときは、前年から昭和天皇ご不調のニュースが流れたとたん日本国中が自粛ムードに包まれて、車の窓を開けて井上陽水が「お元気ですか」と話しかけるCMからセリフを消すくらい、自主規制が激しかったです。

今回はお祝いムード一色で、国中が沸き立った気がします。経済効果もすごかったんではないでしょうか。

 

賛否両論あった令和という年号も、何の違和感もなくなりましたし。万葉集ブームは一瞬で終わりましたし。

パソコン君が令和の読みを「ノリカズ」ではなく「レイワ」と変換してくれるように早く学習してくれればとは思いますが。

 

令和2年も私自身にとっては、何の代わり映えもない日々の繰り返しになるのでしょうがそんな日々に少しでも楽しみを見出していきたいと思います。

 

今年一年、ブログを読んでくださったみなさま、ありがとうございます。

よいお年をお迎えください。

18年ぶりの十二国記

今年、「買ってよかったもの」と言えば、何と言っても『白銀の墟 玄の月1~4』

18年ぶりの「十二国記」新刊です。

10月、11月に2冊づつ出るのが待ちきれない!と思っていました。

 

読み始めたら止まらないのがわかっていたのに、じっくり読む時間が取れず、結局12月まで3か月ゆっくり戴国に浸っていました。

 

ストーリーについては、ネタバレになってはいけないので書きませんが、『魔性の子』でwho am I? 僕の居場所はここじゃない、と苦しみ、「冬栄」で驍宗のそばにいることを単純に喜んでいた戴麒がなんとたくましくなったことか。

 

魔性の子』を読んだのは、いつだっただろう?

NHKがアニメ化したのは2002年というから28年前・・・

うわっ、20代だ。

 

離婚した後、何も考えたくないと現実逃避していた頃に夢中になっていた本のひとつでしたか。

 

時は経つ。名作はいつまでも残っていく。

これからどんどん新刊がでるといいなあ。

 

 

3億で処女を売れる人もいるのに

今年の春先、どこかの国のトップモデルの処女にネットオークションで3億の値が付いた!と話題になっていた。日本の政治家が落札したと報じられていたけど、いまだに正体が話題にならないところを見ると本当は議員ではなかったのでしょうね。

 

いまだに売春が合法の国があることにも驚きましたが、この「シンデレラ・エスコート」というサイトではこれまでにもたくさんの美女が処女権を売って、億単位の取引をしているとのこと。

大学卒業して一流企業で定年まで働いて得る生涯給与が2億から3億というところでしょうか。それを一晩で稼ぐってすごいですね。

もちろん、どの人もすごい美人で魅力があるからそれだけの価値を認められたわけでしょうけれど。

 

ちょっとむなしくなってきました。

私の処女なんか、全く価値がなかったわけですから。美人でもなかったし。

それどころか男の人のこともセックスの仕方も何にも知らなくて、夫に見限られたのだから。

 

男の人にとって処女ってどういう存在なのでしょうね。

元夫に濃厚なキスをする夢を見た

なぜか私は彼の家の台所にいて、食器を洗っていました。

台所にある勝手口から奥さんと一緒に彼が帰ってきました。私は目を伏せて、奥さんの顔を見ないようにします。奥さんに続いて彼が家の中に入ってきました。

奥さんは家の奥に入って行き、彼が一瞬足を止めました。

私は食器を放り出し、彼に飛びつきキスしました。奥さんの気配は既にありません。

口腔を吸う感触、舌の動き、首の傾げ方まですごくリアルでした。

それは、彼とのファーストキスの記憶がよみがえっていたのでしょうか。

 

なんでこんな夢を見たのかしら?

久しぶりにネットで彼の名前を見つけたから?

それとも職場に私の夢を体現している女性がいるから?

就職するときに結婚相手が決まっていて、2年目で結婚。就職3年目、結婚1年とちょっとで妊娠。もうすぐ産休に入る彼女を見ていると、私が失った人生を見せつけられている気がします。幸せオーラにあてられたのかしら。

 

結婚当時、キスはおろか抱きつくこともできませんでした。

仕事をする彼の部屋へ行くたびに、ペンを持ったままの彼の指に何度触れたいと思ったかしれません。

だけど、彼が全身で私に発信していると感じたメッセージは「話しかけるな、そばによるな」とでした。

 

子どもの時に祖母からずっと受け続けていたメッセージです。

私はこれを拒絶オーラと呼んでいます。

小さいときから家族に浴び続けられたので、私はそういう空気にとても敏感です。

子どもの頃から父以外の家族に対しては、話しかけられた時だけ答える、用がないと話かけない習性ができあがっていました。

 

彼のそばにいてよかった頃は、幸せ過ぎて彼にも同じ態度を取り始めていたことに全く気付いていませんでした。

彼が母や姉と一緒に過ごすことが多くなるにつれ、少しずつ彼を家族とみなした私の心は、彼に対しても母や姉と同じように一挙手一投足を気にし、言いたいことを言えなくなっていったのでした。

 

結婚式から3か月、毎日夫に話しかけました。返事が返ってきたのはほんの数回。一言二言、言葉をかわせただけ。ゆっくり話をしたことはありません。二人で過ごしたこともありません。

私がそばにいると不快なのだ、存在を否定されているのだと感じ、心が折れてしまうには十分な時間でした。

なぜ、私と話をしようとしなかったのか、私に触れようとしなかったのか、今も私にはわかりません。

彼はなぜ私を妻として扱わなかったのか。永遠の謎です。

根本氏の本をもう一冊読んでみた

『マンガでやさしくわかる敏感すぎるあなたがラクになる方法』

こっちは、敏感すぎる女性がカウンセリングを受けて自分を変えていくマンガ仕立てでした。

テーマは、自分軸と他人軸。

相手の気持ちを考えすぎて、(自分が)相手の望んでいるであろうと判断した言動をしてしまうのが他人軸だそうです。

敏感すぎる人の特徴は

・自分の気持ちを我慢して周りに合わせることが多い

・空気を読んで行動するために、自分の気持ちは後回しになる

・人の顔色をうかがって自分の意見を言うのをためらってしまう

・自己嫌悪がとても強い

・人間関係で損な役回りをしていることが多いように思う

などだそうです。

敏感すぎる人が陥る幻想が

・いつかわかってもらえる

・自分が我慢すれば丸く収まる

・これだけ頑張れば、喜んでもらえる

 

 なんか、過去の私みたいです。今もかな?

親しくない人に対しては、言いたいこと言えるし顔色をうかがうこともないのに、親しくなったとたん、気を回してしまいます。

子どもの頃からずっと、家族限定で「自分さえ我慢していれば争いは起きない」と思い込んでいました。我が家では、私が我慢できずに何か主張するたび波風が立ちました。だから私の場合は幻想というより、経験則でしたけど。

 

母が私の言葉を理解しないわけが少しわかりました。完璧な自分軸でしか物事を考えられない人だったんです。だから、他人の気持ちを忖度する人間の気持ちが全くわからなかったのですね。

母のせいにしているわけではなく、母の気持ちを慮って母が喜ぶことをしてきたつもりなのに、根本氏がいうとおり「期待は必ず裏切られる」「相手はそんなことを望んでいない」のでした。

 

気づくのが遅すぎたけど、今から何かできないのかな。

十二国記の新刊が出た

十二国記』の新刊が出た。なんと18年ぶり!!

ついさっき購入して、ちょっとだけ幸せを感じています。

 

本当は昨日12日、発売日に買いに行きたかったけど、台風でお出かけは頓挫。

予告とか予備知識を意識して見ないようにしていたので、どの国のお話なのかページを開くのが楽しみです。

 

陽子や珠晶がちょっとでも出てくるといいな。

 

本屋さんではカウンター横に山積みになっていました。こんなに年月が経ってもたくさんの人が待っている作品なんだな、と改めて小野不由美さんのすごさを思いました。

 

母に罪悪感を植え付けられていたのかな

友人に勧められて、心理カウンセラー 根本裕幸さんの『いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本』を読みました。

 

罪悪感の兆候として、罪悪感がこんなことをささやくそうです。

「幸せになる資格がない」

「自分は穢れている」

「自分は迷惑な存在 お前なんかいない方がいい」

「誰かに愛されることなんてない」

 

これ全部子どもの頃からずっと母に言われていたことでした。

 

「お前なんか生まれてこなければよかった。おまえなんかジャマだった」と姉に言われ

「お前を産むことは誰からも歓迎されなかった」と繰り返し小学生の私にささやいたのは母。

「こんな汚いからだ、男の人に見せたら百年の恋も冷めるわ」

「お前みたいな女をまじめに愛する男なんかいない」

「あんないい人(元夫)と別れて、向こうのご先祖様が怒っている。一生詫びていけ。」

繰り返し母に言われました。母は私に罪悪感を植え付けていたということでしょうか。

 

根本氏の本によると、罪悪感がささやくと次のように考えてしまうらしいです。

「自分は幸せになってはいけない気がする」 

「大切な人を傷つけると思う」

愛する人との距離が近づくと怖くなる」

その結果、行動として起こることは

「大切なものを遠ざける」

「助けを求めることが苦手」

 

確かにこれ、全部当てはまります。

特に結婚していた1年、母に夫を独占された、結婚生活を取り上げられたと思っていたのに、夫に助けを求めることができず、それどころか私の存在が彼を苦しめていると思い込んでいました。

母にも夫にも、一言も自分の気持ちを言えなかったし、今思い出すと異常としか思えない思考回路でした。

 

根本氏は、愛情と罪悪感の量は比例するとも書いています。

 

じゃあ、私は罪悪感に押しつぶされて身を引くしかないと思い込むほど夫を愛していて、お母さんからお金を無心されるたび、お金に不自由させてはいけないと思い込んで、給料をほとんど渡すほど罪悪感を持っていたのも母に愛情を注いでいたからってことかしら。

 

私が生活費として渡していたお金の半分以上を母は自分の通帳に入れていたわけだけど、それを私が知った時、逆上したのは罪悪感のせい?私には自分を正当化しているようにしか見えなかったけど。

 

私にしたこと、しなかったこと、いくら指摘しても罪悪感を持っているようには見えない。それって、母は私に愛情なんか持っていないってことかしら。

 

離婚の際、夫は私が100%悪いと周りに言いふらして、自分に非があるなんて考え付きもしなかったように見えたけど、罪悪感の裏返しで私を攻撃していたのかしら。

それとも愛情がなくなったから罪悪感もなくなったのかな。

 

母に「娘の人生を台無しにしたことへの罪悪感を持ったことはないの」と聞いてみた。

母の答えは「自分の人生は自分で責任持つもの。いつまでも勝手なことを言うな。人のせいにするな」でした。

だったら、娘の結婚生活に割り込んでこないでほしかった。私にあれこれ指図して、逆らえなくしておいて責任はすべて私にあると主張する。

 

はい、私は救いようのない大バカ者です。

それに気づけただけでも一歩前に進めたのかしら。