毒母育ちの私が家族のしがらみを棄てたあと

母に結婚生活を奪われても、文句ひとつ言わず母の面倒を見ることが自分に課せられた生まれてきた意味、と信じ人生すべてあきらめて生きてきました。自分の人生、自分のために生きてよかったのだと気づいてからの日々を綴っています。

思い出話

人生で一番高い買い物、それは家

40歳を過ぎた頃、初めて自分のために生きてみたいと思いました。 母から離れないと何も始められないことが分かっていた私は、まず一人で暮らす場所を探し始めました。 なかなか気に入った物件が見つからなかったある日、家に帰ると条件ピッタリの場所を母…

Happy Birthdayと言ったことさえない関係でした

15日は元夫の誕生日でした。 毎年、「二人でお祝いしよう」と言った際に「お母さんは?」とやんわり拒否されたことを思い出します。 学生時代は遠距離恋愛でしたから、5月に会うことなど考え付きませんでした。 私は、彼に誕生日プレゼントを贈ったことが…

元夫の消息

とても久しぶりに夫の名前をググってみました。 1枚だけ新しい写真を見つけました。といっても2年ほど前の記事でしたが。 老けたなあ。それが第一印象。 でも体型は全然変わっていないみたいでした。 二人で年を取っていきたかったと思っていたのは、きっと…

まだ、元夫の夢を見る

久しぶりに元夫の夢を見ました。 彼の夢を見たのは、何年ぶりでしょう。 ディズニーランドみたいなところへ行っている夢でした。 彼は笑顔で、私が彼にキスをするとびっくりしていました。 彼と唇を重ねて、舌を絡める。 彼とはそんなキス、したことがないの…

父の命日に思うこと

もうすぐ父の命日です。 父は50回目の誕生日を迎えてほんの数日しか生きられませんでした。 年末に緊急入院した時は、まだしっかりしていたのに、年明け大学に戻る前に父を見舞った時は、精神錯乱を起こしていて何を言っているのか私には理解できませんでし…

眠れないときにすること

芥川賞を取ったばかりの頃、村上龍が不眠症になった時、医者から 「人間は寝ていないと思っても、案外寝ているものだ。眠れないのに寝ようと焦るのが一番よくない」みたいなことを言われたと初期のエッセイに書いていました。 私も眠れなくなった初めの頃は…

久しぶりにロマンス小説を手に取りました。 『目覚めの朝に花束を』 主人公のブリーンは、両親の離婚後母親に育てられ、容姿を否定され目立たぬ服装、髪をさえない色に染めることを強いられ、大学での選考や仕事、人生のすべてを母に決められたことに疑問も…

今年のGWはあっという間に終わった

今日で連休も終わり。明日からまた通常の1週間が始まります。 令和元年は怒涛の9日間だったし、去年は6日までお休みだったので 今年の休みがやけに短く感じました。 思い返せば、昭和のGWは、4月29日に始まって3日、5日と飛び石の休みしかありません…

私が訴えたかったこと、言うべきだったこと

離婚報告を媒酌人にしに行ったとき、夫が事情を延々話した後、突然私に 「抱かれたいと思ったことはないのか」 と聞かれた時に、夫の言葉を否定することになること、母の前で夫婦関係を話すことがためらわれて返事にとても困りました。 本当に言いたかったこ…

親がまともでないと気づくのが遅すぎた

昨日は元夫の65回目の誕生日。 家族でお祝いをしたのかしら。 毎年5月15日が近づくと結婚していた時の誕生日のことを思います。 二人で出かけて祝おうと誘ったけれど、やんわりと夫に断られたこと。 母が私には全く教えず、豪華な食事で夫の誕生日を祝ったこ…

あけましておめでとうございます

除夜の鐘の音を聞くこともなく寝入り、目が覚めたら2020年になっていました。 毎日同じように時間は回っているのに、元日はやはり特別な日です。 父が死んでから信仰に目覚めた母に連れられ、就職してからの私の元日はお寺にお参りに行くことから始まりまし…

元夫に濃厚なキスをする夢を見た

なぜか私は彼の家の台所にいて、食器を洗っていました。 台所にある勝手口から奥さんと一緒に彼が帰ってきました。私は目を伏せて、奥さんの顔を見ないようにします。奥さんに続いて彼が家の中に入ってきました。 奥さんは家の奥に入って行き、彼が一瞬足を…

しつこくPart3

結婚前に関係を持たなかったのは、はっきり誘われたことがないのが一番の理由かな。せめて、旅行にでも誘ってくれればきっかけになったかもしれないけど。 私が学生だった時は一応遠距離恋愛だったんだから、大学のあった京都に彼が遊びに来るとかすればいい…

夏休みといえば…

今日から夏休み?制度上は明日から学校は夏休みに入るのかな? 学校は土曜日が休みになったし、海の日もできたし、カレンダーによって違うみたいでよくわかりません。 夏休みになると混雑とうるさいのが苦手なので、子供が増える病院とか美術館とか、なるべ…

【父の日】に父を思い出してみた

父は家族のかなめでした。 家のことは何もかも父が決めていたけれど、みんなが安心して暮らしていたと思います。 父が単身赴任で家にいなくなり、家族はばらばらになりました。 父が赴任先から戻ってからは、父の誕生日と父の日は我が家のイベントになりまし…

結婚指輪は勝手にはずしてはいけないものなのか?

結婚前、指輪をつけることを母に禁止されていました。 母曰く「指輪は結婚して初めてつけるもの」 旅行中は感じなかったけれど、日常生活では結構指輪って邪魔ですね。 事務仕事なら違和感だけだったかもしれないけど、ものを持ったりチェックしたりと手を使…

母のメイ言(10代編)

母から言われた言葉をもう一度思い出して、考えてみた。 「お前が生まれることを周りは誰も喜ばなかった。堕ろせって言われたけど、お父さんが産めって言ってくれたから産んだ」 10歳くらいの時に繰り返し母から言われた言葉です。私の存在全否定されたこの…

成人式の名簿に載らなかったことをまだ引きずっている

今年の成人式は、全国的にいいお天気の中行われているらしい。 もっとも3連休になってから、昨日の日曜日に式典を行う自治体の方が断然多いみたいだ。親元を離れている人たちにとっては、その方が参加しやすいのだから、当然といえば当然のことだろう。 3…

ようやくお盆ムードが消えた

墓参りは家族の行事。 家庭を持つ人は、「仕事している方が楽だ」なんて言いながら毎年、当然のように休みを取り、家族との時間を過ごす期間。 一人で墓参りをするようになって何年たっただろう。 にぎやかな家族連れを見るたびに、それを当たり前だと思って…

人生の敗者だと改めて思った

大学時代の友人に再開した。職場の研修会案内で講師の名前を見てびっくり。懐かしさと同時にどんな風に変わったのかだろうかと興味を持った。それに、私が一番輝いていた頃を知っている人は、今の私をどう見るだろう。 絶対に参加しなければいけない研修では…

キスが強制わいせつ、時代は変わったpart2

就職して2、3年経った頃のことでした。 職場の飲み会に参加した後、車で帰ろうとすると(飲酒運転ではありません)相当飲んでいた先輩社員が帰る方向が同じだから家まで乗せていけ、と駐車場についてきました。酒癖、女癖の悪いことで有名な方でしたので、…

キスが強制わいせつ、時代は変わった

TOKIOの山口達也が高校生に無理やりキスしたと警察に書類送検、強制わいせつだと大騒ぎしている。TOKIOとどういう関係があるんだろう?という芸能人があれこれコメントして、それがまたネットニュースに流れている。考えが甘い、と非難集中。結局…

楽しい、という感覚を失っていました

長年、漠然と「定年退職したら行きたいな」と思っていた場所に休暇を取って衝動的に出かけ、お土産を配っていた時だった。 「楽しかったですか」 何気ない職場の人の言葉に気づかされた。 私は楽しかったの? 出かけた場所は、何年も行ってみたいと思い描き…

お花見に行きたかった

桜の季節は嫌いです。毎年、夫とお花見に行きたかったと後悔していることを思い出すから。 結婚して、母と夫の三人で暮らし始めたのが桜の季節でした。通勤途中、公園の桜を見ながら夫と二人でゆっくり花見がしたいと毎朝思っていましたが、夫にその思いを言…

大学受験は父と行きました

ン十年前の大学受験、父は会社を休んで私についてきてくれました。京都では下見に行ったバスの中、見知らぬ大学生が席を変わってくれ「あなたなら大丈夫よ」と励ましてくれました。あんな素敵な女性になれたらいいな、受かるといいな、と思いながらバスに揺…