毒母育ちの私が家族のしがらみを棄てたあと

母に結婚生活を奪われても、文句ひとつ言わず母の面倒を見ることが自分に課せられた生まれてきた意味、と信じ人生すべてあきらめて生きてきました。自分の人生、自分のために生きてよかったのだと気づいてからの日々を綴っています。

家族関係

2023年を振り返る

今年もあと1週間。 と言っても、私にとっては「明日」が「今日」に変わるだけですが。 ざっくりと一年を振り返ってみれば、今年の冬はトイレがあふれたり給湯器が壊れたり。母の負の遺産に振り回されたことが思い出されます。 トイレからあふれた下水の掃除…

母と姉、久しぶりに心がざわついた

いとこが帰省した時、話の中で「今年の姉からの年賀状に“母を引き取りました”と書いてあった」と聞きました。 それだけを知らされた人は、姉を「親孝行ないい娘」と受け止めるのだろうなと感じました。 去年、私が母の引っ越したことを人に話した際も、事情…

自分の人生の主役に母を据えていた

人生の指南書とかカウンセリング関係の本とか、なぜ「自分の人生を自分で決められる」ことを前提に書かれているのだろうと常々不思議に思っていました。 自分で自分の人生を選ぶことができないからこそ苦しんでしまう人は、置き去りにされるしかないのでしょ…

自分軸で生きることの大切さ

素朴な疑問ですが、人生の指南書とかカウンセリング関係の本とか、なぜ「自分の人生を自分で決められる」を前提に書かれているのでしょう。 自分で自分の人生を選ぶことができないからこそ、苦しんでしまう人は置き去りにされるしかないのでしょうか。 今な…

母の頭の中では、「私が夫を嫌っていた」とのストーリーが作られていた

いとこが出張で来た際の会話から、母が私の結婚生活について伯母(いとこの母)にとんでもない嘘、でたらめを話していたことを知りました。 いとこからその話を聞かされた日、一晩泣き明かしました。 何を聞かされたかを書けるまでにも、相当時間が必要でし…

母の新居を見てきました

関東に住むいとこから「出張で近くまで来た」と連絡があり、久しぶりに一緒にランチを取りました。 近況などとりとめのない話をしているうちに、話題は母のことに。 いとこは、母(いとこにとっては叔母)も大事な身内ですから、私の葛藤を聞いた後も母を気…

明日は『本好きの下剋上』の発売日

明日は、待ちに待った『本好きの下剋上』最新刊発売日! 前回同様、フライングで今日のうちにゲットできることを祈っています。 いい年して、なんでこんなにラノベにはまっているんだろう、と 時々考えてしまいます。 元々ファンタジーが好きだというのがあ…

山口真由さんの妊娠報道に思うこと

東大卒、元エリート官僚としてテレビでよく見ていた山口真由さんが妊娠したと発表された。 ネットを見ていると、「いつ結婚したんだ」とか「夫は誰だ」とか言っている人がいることに違和感を感じます。 政府の少子化対策も同じ。「結婚しなくても妊娠できる…

三人連れは、並んで歩くのが普通なのでしょうか

仕事を辞めてからは、運動不足解消のため歩くことがとっても増えました。 目的地に行くのではなく、ぶらぶらと街を散策していると、気づかなかった街並みや歩く人に目がいくようになりました。 コロナの規制もどんどんゆるくなり、旅行者が増えているのが分…

2022年の振り返り

今年は私の生活に大きな変化がありました。 ひとつは大学卒業と同時に勤めた職場を退職したこと。 高校時代から漠然となりたいと思っていた仕事について30数年。 しかし、数年前から同じことの繰り返しで経験と知識だけで仕事をこなす日々に疲れていました。…

神棚と仏壇がなくなった家は、私が家を潰すことを象徴していた

母が家を出た後の始末をどうしようかと思いながらも、面倒なものばかり置いていったため、このまま放置して私の終活時にまとめて片付けようかと迷っていました。 年末が近づき、母の痕跡をきれいさっぱり消す方が、今後管理するときに平穏な気分でいられるよ…

家の始末その後

今月はずっとうだうだとしております。 家、土地は母との共有のままであることのも気がかりのひとつです。 引っ越しを聞いた際、名義を変更しておくべきでした。引っ越しすると聞いてからの期間があまりに短く、全く思いつきませんでした。。。 今後の相続問…

姉の言い分

買い物先で偶然姉に会いました。 半年ぶりに買い物に行った店で、店から出た瞬間、知り合いにあう確率はどのくらいなのでしょうか。 ほんの1分、いいえ10秒、どちらかが早いか遅いかしていたら顔を合わすことなどないはずです。 運命のいたずらか神仏の導き…

母の行動に思うこと

家を出てからも、万一母に介護が必要になった時、本当に姉が面倒を見てくれるのか、今までと同じように口だけだったら、どうすればいいのかとずっと不安でした。 私がもう母と暮らすのは無理、と姉に頼んでから7年。ようやく姉が母と暮らすこと際、母はもう…

母は新居資金を出していないらしい

姉の知り合いから姉が家を買ったことを聞いた時、私はてっきり姉が家を売ったお金と母の預貯金で家を買ったのだと思っていました。 ところが、姪がローンを組んだそうです。 私の時と同じ? 独身の娘にローンを背負わせることを、姉も母も当然と思っているみ…

立つ鳥跡を濁さずということわざを母に送りたい

気分が少し落ちつくまで、2,3日かかりました。 母の行動に落ち込んでいてはダメと自分を𠮟咤激励し、不用品を処分する準備を整えて再度、家に入りました。 電気契約をすでに解除しているので、エアコンもかけられず、掃除はすべて手作業。 暗く暑い部屋で…

これを嫌がらせと感じるのは間違いだろうか

母の引っ越し後、日を改めて家の中を見て回りました。 押し入れの中、キッチンやレンジの下などにも物が放置されていました。 食器棚には、一緒に暮らしていた時に使ったことのない食器が何枚も残っていました。 洗面所には、タオルや洗面器が置きっぱなし。…

母が引っ越した翌日のできごと

母が引っ越した翌日、電話工事のため待機していると、母が姪とやってきました。 工事の日程を教えていなかったのに、なぜ知っているのかと不思議でした。 母が立ち会うため、姪に有休を取らせたそうです。 私を無視して撤去工事を見守る二人。 何のために私…

母が家を出ていきました

この夏、母が家を出ました。これからは姉、姪と暮らすそうです。 突然、1週間後に姉と暮らすために引っ越すこと、電気、電話等を契約解除してほしいと指示するメモが1枚、置いてありました。 同時に姉からは、引き取ることを書いた手紙がありました。 「順…

私が考える家族という存在は、世間一般のイメージからかけ離れているのか

ローゼマインにとっての家族は、大事な居場所であり、何があっても守るべきもの。 残念ながら、彼女の「家族とは、悲しかったり寂しかったりする時に寄り添ってくれる存在」という感覚が私には全く分かりません。 ただ、そんな風に信じられる存在があること…

I love me は普通のこと?

1年前、カマル・ラヴィカントの『死ぬ気で自分を愛しなさい』を読んだあと、 心を立て直すための呪文「私は私を愛している」を唱えようとしても、 心が、この言葉を唱えることを拒否し、どうしても唱えられませんでした。 当時の私は、自分を愛しいとか好き…

父の命日に思うこと

もうすぐ父の命日です。 父は50回目の誕生日を迎えてほんの数日しか生きられませんでした。 年末に緊急入院した時は、まだしっかりしていたのに、年明け大学に戻る前に父を見舞った時は、精神錯乱を起こしていて何を言っているのか私には理解できませんでし…

ずっと子どもだった、とカウンセラーは言いました

せめて一度でいいから、夫と二人だけで話がしたかった。 これが、ずっと引きずっている私の思いであり、後悔。 心の中にずっしり重い澱となってします。 新婚旅行から帰ってからは、私に触れようともしなかったし、二人で過ごそうともしない夫の態度に、寂し…

『本好きの下剋上』に見る人間関係の修復の仕方

最近流行りの異世界転生小説の中で、「このライトノベルがすごい」で2年連続1位となった『本好きの下剋上』。タイトルが気にはなっていたのですが、とうとういい年をして手を出してしまいました。 主人公のマインちゃんがかわいくて仕方がありません。 歩…

2020年の振り返り

今年は年明け早々、「中国で新しい感染症がはやっているらしい」「春節に中国人が大挙して入国するが大丈夫なのか」というワイドショーの話題にはじまり、旅行客からの感染、ダイヤモンドプリンセス号、中国からの帰国者の感染確認。東京は危険と思っていた…

思ってるだけで、何もしないんじゃな、愛してないのと同じなんだよby寅さん

去年は「男はつらいよ 50周年」とかで、映画が作られたり関連本が何冊も出版されたりしていました。 その中で、たまたま手に取った本に書かれていた言葉が上の言葉です。 心にずんと響きました。 学生時代の私の信条は、「行動してから後悔する」だったのに…

父に言いたいこと

幼いころからずっと、「私が我慢すれば争いは起こらない」と信じていました。 きっかけは、私が祖母に文句を言ったこと。怒った祖母が「お前の育て方が悪い」と母をなじり、私は母をかばい祖母をもっと怒らせた。 「私を思うなら、おばあちゃんに逆らわない…

3回目の正月休み

心身ともにボロボロになり、これ以上母と暮らしていたら死ぬかもしれない、と家を逃げ出してから3度目の正月休みです。 はじめの正月休みは、逃げ出して間もなくのこと。自分の苦しみと向き合うため出版するあてもない原稿を書いては泣き、泣いては書いてい…

30年5月15日

今日は別れた夫の誕生日。そして私の後悔が始まった日。 結婚して初めての夫の誕生日。ごちそうを作って祝う母。それを喜ぶ夫を目にし、何も聞いていなかった私は笑顔を作りながら悲しみに暮れていました。 夫が部屋に戻った後、夫が感激していたと自慢する…

私の一人暮らしまでの道のり

初めにこのまま、母と暮らしていたら自分の人生がやり直せないと気づいたのは、40直前のことだった。一人暮らし用のマンションを探してみたが、なかなか思うような物件が見つからなかった。マンションを探す私を黙ってみていた母が私に示した道は、母と暮…